光輝く、日はまた登る

イベントの感想とか馬とか船とか

「諏訪ななか 7 colors world Tourist Meeting2021」感想!

「エンターテインメント」ってなんだろう

ツインターボという有名な競走馬がいる。アニメ「ウマ娘プリティダービー」の第二期でも活躍したこの馬、高々重賞2勝馬でGIを勝利した訳でもない(重賞を勝つだけでも相当にすごいのだが)身の上で何故ここまで知名度があるかというと、常に単騎で先頭を駆ける逃げ、それも後続が映像に映らないほどの破滅的な大逃げという競走スタイルによるものが大きい。競馬界で最も名誉あるレースの1つである天皇賞・秋では4番人気に支持されたこともあるくらいには当時のファンから人気があったし、今でも「師匠」なんて言われてニコニコの七夕賞の動画の再生数も結構なもんである。

極端さというのはエンターテインメントだということをツインターボ師匠は教えてくれる。そして公営競技とはエラいもんで、エンターテインメントにはまだ必要な要素があると教えてくれる。

ボートレースにはアウト屋と呼ばれる選手たちが、まぁ色々あって今はもう阿波と小川の2人くらいしかいないけど、いる。名前の通り、内側でレースを進める方が絶対的に有利なボートレースにおいて常に一番外側の6コースからレースする選手たちがこう呼ばれる。勿論戦績は安定しない。しかし上手く行った時の勝ちっぷりの清々しさはすごい。なんてったってボートのファンは6コース捲りが大好きなのだ(諸説あり)。あえて不利なスタイルを続ける信念、そしてその中毒性のある勝ち方に魅了されたファンは多いんじゃないかなと思う。

北津留翼という競輪選手がいる。東京オリンピックで新田が予選落ちしたり脇本が敗者戦で負けたりしたスプリントのスペシャリストで、その戦法はかなりの割合で捲り。しかも位置取りが重視される現代競輪において最後方からの捲りばっかり。当然戦績は(トップ級が集まれば集まるほど)安定しないし、人気背負ってても不発で高配当を提供したりするが、それでも展開さえハマれば競輪界のトップ選手さえ抑えて1着になってしまう大変な爆発力の持ち主だ。

これらの男達は、その日その時によってハマったりハマらなかったりする「不安定さ」、そしてハマったした時の「爆発力」がエンターテインメントであることを教えてくれる。

 

さて本題。2021年9月11日に日本青年館ホールで行なわれた「諏訪ななか 7 colors world Tourist Meeting2021」の昼夜2公演に参加したのでその感想を書き綴っていきたいと思う。で、何で長々と師匠とかアワカツとか競輪界のつるピカハゲ丸のことを前置きとして書いたかというと、諏訪ななかという存在は極端で不安定で爆発力がエグいめちゃくちゃエンターテインメントな存在だからである。いや筆者がそう思ってるだけで他のオタクがどう思ってるかは知らんけど、まぁそういうことである。

諏訪ななか」というエンターテインメント

2公演とも大体定刻通りにいつもの長田さんが登場してからの本日の主役が登場。まさかの2公演とも浴衣っていうね・・・。これはエネルギー保存の法則レベルに世界の真理なんですけど、未熟DREAMER衣装しかり和風っぽい衣装がまぁ似合うんですわ。ワールドクラスのKAWAII日本青年館ホールを席巻してましたね。後列じゃなかったら死んでたかもしれん。あ、席は昼P列、夜S列(最後尾)でした。そういやAZALEA仙台もAブロック(一番後ろ)だったし酷くね?泣きたくなりました。

最初のコーナーは事前にFCでアンケートしたつーりすと事前調査のコーナー。まぁ夜の部の動作はともかく昼の部のテーマがスポーツだったからまぁ興味のなさそうなこと。でも思うに、これも「不安定」っていうエンタメ要素だと思うんだよな。だって普通興味なくてもある程度取り繕おうとするじゃん?でもしないのよ。我々が社会人としてあんまり持つことの出来ない、自分の思ったままをそのまま出していく姿勢、そしてそれが許される空気感、それがFCイベにおける一種のエンタメだと思う訳ですよ。それが極端に出たのが第2部の意味のないジャンケン。やりたいから会場にいた全員と何の賞品もかかってない謎のジャンケン大会をして、それが拍手で締まる、この空気感ですよ。これが不安定というエンタメだと思うんだよな。ちなみにジャンケンは1回戦負け。泣いた。

まぁ色々書いたけど楽しいコーナーでした。スポーツもほとんどうろ覚えなフォームも面白かったし。弓系のスポーツで右手が弦を追いかけてるのが面白かったです。あと浴衣で振り向きは反則ですよ反則。前列だったら心臓止まってたよ。ていうかよく前列の連中生きてられたな。

そして次のコーナーはテーマに沿った一番好きな物を決める「つーりすと杯(カップ)」。昼がアイスで夜が琥珀糖がテーマでした。こんなご時世だもんでどっちも全部演者が袋開けたり盛り付けたりしてるのがシュールだった。てか長田さんのMC力ノックみたいになってた。なんかね、コメントにも熱入ってるし興味があるとテンション上がってましたよね。そしてテンションの上がったおすわさんほんと可愛い。この不安定さと極端さの見せる落差というかね、ハマった感じ、これもまた実にエンターテインメントじゃないか。琥珀糖に俄然興味が湧いたので今度買って食べようと思います。

ほいでライブパート。昼がLilac、ショコラフレーズ、溶けるみたいで夜がWonderland!!、Poison Girl、So Sweetでその後が共通で11月24日発売予定の2ndミニアルバムから初出しの触れてみたいの4曲。実は1stライブ行けでおらず、今回So Sweet以外を初めて回収した筆者はこんなことを思った。

「あれ、音源より良くね?」と。

筆者が前回参加したソロのイベントが1年半前とかだからそりゃそうなんだけど、やっぱり歌上手くなってんなーって。そこで、ライブで披露される曲のクオリティが毎回上がっていく、曲が完成していく成長性、進歩性。未完成から完成していく物語の共有、これも彼女のエンターテインメントなんじゃないかなって。多分筆者はそういうところに魅了されてる。そう思った。

色々能書き垂れたけど、とにもかくにも楽しかった!11月23日には2ndライブがあるんだって(別に今回のイベントでの初出し情報じゃないけど)!次はどんな物語が見られるんだろうか、今から楽しみで仕方ないです!